目標は都度変えれば良い

 お越しいただきありがとうございます。カルフです。今回はあまり実の無い話になるかもしれません。最近、ツイッターの就活界隈で「ビジョンを持て!ビジョンの無いやつはだめだ!」的な呟きが目に入ってくるんです。正直、これに閉塞感を覚えています。自分が就活生だった時に意識の高いことを考えていなかったので。そこで、今回は自分の大学入学以降の目標の変遷を記し、「目標なんてステージごとに変えたらいいじゃん!」ということを述べたいと思います。先に内容を並べると、

・大学入学時「中学校の教諭になる」
・大学院(修士)当初「この学会で名を上げる」
・大学院(博士)当初「大学教員になる」
・博士の就活時期「この会社に入る」
・入社2か月目「自分のプラントを建ててやる」

です。それでは1つずつ見ていきましょう!

大学入学時「中学校の教諭になる」

 私は中学校の頃から中学校の教員に興味があったため、教員免許を取得できる学科で大学を選んでいました。よって、大学入学時の目標はそのまま中学校の教諭になることになりました。ただし、教育学部にしなかった理由は高校で化学と出会い、その面白さに惹かれたためです。そのため「大学では化学を学び、教員になる」という流れになり、工学部を選んだのです。良く言えば、”つぶしが利く”ように、悪く言えば、”意思が弱い”ように選んでいました。ただ、結果的につぶしが利くようにいろいろな選択肢を残しておいて正解でした。今は企業で働いていますからね(笑)。あっ、ただ目標のために努力はしましたよ!4年間で中・高の理科の教員免許はしっかりと取得しましたし、成績は常に主席でしたから。

大学院(修士)当初「この学会で名を上げる」

 B4で研究に熱中し始めてから修士突入までは早すぎたので、省きました(笑)。修士では反骨心が爆発していました。運良くB4で学会に1つ参加できたので、全国の中で自分がどのような立ち位置なのかを知ることができました。やはり舐められますよね(笑)。そういうお方たちを見返すために…否、そんな生ぬるい言葉ではだめですね、ボコボコにするために名を上げようと思い始めました。もちろん、研究が好きなので修士に進んだ点はお忘れなくお願いします(笑)。さて、名を上げるためには立派な研究成果が必要です。そして、そのためには大量の実験をして、大量の勉強をすることが必要だと考えたので、必死に努力しました。留学もさせてもらいました。残念ながら修士の間に名はそこまで上がりませんでしたね(笑)。でも、あまり絶望はせず、博士課程へ進学することになります。

大学院(博士)当初「大学教員になる」

 修士に入った後も、”将来は教育に携わりたい” という想いが残っていたため、 ”それなら研究と教育ができる大学教員になればいーじゃん” ってことで博士号を取得し大学教員になることを目指しました。当然、実験を始めとする仕事量は修士よりも多くなり、一層研究を頑張ったと思います。研究室のメンバーには本当に恵まれていたので、のびのびと研究ができ、教授陣からしっかりと指導していただけました。結果的に学会でたくさんの賞をいただきましたし、海外の学会にもたくさん行けましたし、学会でたくさんの友人が出来ました。ただし、以前の記事にも書いた通り、大学教員の仕事は私のような凡人に勤まるものではないことを知り、企業で勤めることを目指すように…。

博士の就活時期「この会社に入る」

 ここが本記事で一番伝えたい部分ですね。正直、就活時の私は「この会社に入る」ことしかビジョンがありませんでした。”入社して、こういうキャリアを積んで…”みたいなキャリアプランなんてイメージしたことが無かったです。配属で研究に携われるかも分からなかったので。だから、これから就活に挑む人たちには、「確固たるビジョンなんて持たなくてもいいよ」と伝えたいです。ただし、面接時に聞かれてもそれなりの答えは準備しておくべきだとは思いますよ。就活自体が頓挫しては元も子もないですからね。心にゆとりを持って挑んでくださいと言いたいわけです。私はゆとり世代ですからね(笑)。
 先日、本屋さんで四季報(企業調べに必須の本です)を発見しました。まあ、とりあえず弊社のページを探しますよね(笑)。弊社のページを読んでみると、採用実績大の欄にきちんと私の出身大学の名前が記載されていました。20年以上記載されていなかった大学名ですよ(笑)。弊社のページを探している間、「自分の大学名を見つけたら嬉しくて泣いてしまうんじゃないかな?」と考えていましたが、実際に見つけてみるとそうでもなかったんですよ。それは、入社後に私が新たな目標を見つけていたからです。

入社2ヵ月目「自分のプラントを建ててやる」

 入社してから2か月が経ち、実際の研究がスタートした今は、また目標が変わりました。基礎研究に近い内容なので、すぐにとは言えませんが、自分の研究を礎にしたプラントを建てたいな~と考えています。企業の研究者になったわけですから、目に見える形で社会の役に立ちたいわけです。ただ、ここはまたすぐに変わる気がします(笑)。でも、私は目標に対して投入する努力量はいつも大きいので、目標が何であっても努力を続けられると思います。「努力の継続」が私をここまで連れてきてくれたので、私はこれからもコイツを信じて生きていくと思います。とりあえず、まとめると

・目標を目的とするのではなく、手段の1つとする

ことが重要かなと思います。

 今回も最後までお読みいただきありがとうございます。いかがでしたでしょうか?取り留めもなくつらつらと書きすぎたかもしれませんね。ただ、嘘はなく、本音で書いたつもりです。就活準備で疲れた学生の方に届いてくれれば幸いです。Twitterでも発信しているので、ぜひ覗きに来てくださいね!ではでは~。

プロフィール
calf

受験で挫折 → 地方国立大 → 首席 → 日本学術振興会特別研究員DC2 → 博士号取得 → 企業研究職│学会受賞6件│無機化学│危険物甲種│高圧ガス(甲種化学) │

calfをフォローする
大学院生向け学部生向け
スポンサーリンク
シェアする
calfをフォローする
カルフの這い上がりブログ

コメント