【新卒1年目】(決して天才ではない)博士卒の私が職場で1番評価されたもの

2021年2月14日

 お越しいただきありがとうございます。カルフです。地方の頂上(?)とも言える国立大学の博士課程を修了してから、化学メーカーで研究開発をしています。昨年末にチーム内の最小単位メンバーでささやかな忘年会を開きました。そして、忘年会の余興の中で「メンバー間で1年間の感謝を伝え合う」というイベントがありました(もちろん私が仕掛け人(笑)。どんなものだったかはこちらの記事をご覧ください。)。柔らかく、温かい空気の中で感謝の言葉が飛び交い、私も職場の方に色々な言葉をいただきました。すると、新卒1年目の博士である私の職場で評価してもらっている部分が分かってきたので、ここで紹介しようと思います。
「新卒1年目のペーペーが職場で感謝されることなんてあるんか?」
「博士卒って職場でどう評価されるの?」

といった疑問をお持ちの方の参考になれば幸いです。博士卒に限らず、理系の職場に興味のある方にも役に立つと思いますので、ぜひ読んでいってください。内容は、

・私のスペック
・私に届いた感謝の言葉
・研究も結局チームでやる仕事

です。それでは今回も1つずつ見ていきましょう!

私のスペック

 前提として私がどんな人物なのかを少し知っておいてもらう必要があるかと思います。私は大学受験で挫折して地方の国立大学に進学し、B4で研究と学会に楽しさを見出し、博士課程修了まで9年間同じ大学に通いました。入学当初から体育会に所属しており、運動が好きです。B2から始めた自宅での自重筋トレや、D2から始めたランニングも現在まで続けていますし、社会人になってからも会社の部活に入って運動をしています。大学で勉強は頑張りましたが、全振りしていたわけでもなく、人並みにバイトもしましたし、友達とも遊んでいました。B4以降は研究漬けの日々を6年間。土曜日のバイト以外はほぼ研究室にいたと思います。運よく学振や複数の学会賞を獲れましたが、自分に抱く劣等感や孤独感はぬぐい切れないまま、企業での研究職に歩を進めることに。
 就活の際にじっくりと自分の人生、特に大学生活を振り返る(世間で言う自己分析だと思います。)ことで、自分がどういう人間なのかが分かった気がします。私は自分のことを、

「研究は好きだけど、頭が良いわけでもなく、元気のいい体育会系」

だと認識しています。さあ、そんな私が職場でいただいた感謝の言葉とは?

私に届いた感謝の言葉

 本題ですね。私が職場の方にいただいた感謝の言葉は以下のようなものです。

「真面目、自分の初心を思い出させてくれる」
「とにかくポジティブ、前向きな冗談に何度も救われた」
「ここ5年の新人の中で一番気持ちのいい挨拶をしてくれる」
「あなたが入ってからチームの雰囲気が本当に明るくなった」

いかがでしょうか?「頭の良さとか博士、全く関係ねぇ~」と思ったのではないでしょうか?私も同じです(笑)。正直に言うと、予想通りなんですけどね。自分が天才的な頭脳を持っているとは到底思えませんし、実験センスが優れているとも思っていません。同期の旧帝修士の方が頭が良いんだろうな~と感じたことは1回や2回ではありません。しかし、人と協力して円滑に仕事を進める技術には自信があります。そこだけは絶対に負けないように意識をしていたので、素直に嬉しかったです。

 ただ、ここまで読んだ方の中には、「博士卒の強みを活かせてないんじゃない?」と感じた方がいるかもしれません。おっしゃる通りですね。同じ新人なのに修士卒よりも高めの給料をもらっておいて、会社に付加価値を与えられていないことに罪悪感があります。実際、他の博士卒の先輩は忘年会の場で「実験センスが抜群に高い」と評されていて、私は少しみじめになりました。「分かってる。自分が賢くないことは。だからずっと努力していかないとな」と考えています。

研究も結局チームでやる仕事

 さて、ここまでで最初の疑問にはお答え出来た気がします。博士卒として研究スキルが高ければ、もちろん先輩のように感謝や評価されますし、その能力が低くても、他の人と協力して仕事を進められる人も感謝されます(それしか感謝されるとこが無かったんやろうというツッコミはホンマにやめて下さい(笑))。ここでは、私が「仕事のコミュ力」で感謝されている点を少し振り返ってみます。
 私がコミュ力で感謝されるということは、「職場にコミュニケーションの取り方の苦手な人が多い」ということを暗に示している気がします。これはね、たぶん真です(笑)。年齢や立場の違う人たち、しかも人ではなく研究が大好きな人たちの集団である研究開発という職場で、私のような人間はやっぱり少数派です。でも、研究こそ1人で出来る範囲は限られます。体は1つですから仕込める実験数も自然と限られます。儲けるために研究を行う企業では、ありとあらゆる側面での実験が必要です。となれば、チームを組み、検討項目を分担しないといけません。そして、各々の出すデータを日々共有し、研究ステージを上げられるように高い効率で実験を進めていきます。その過程で数々のコミュニケーションが発生するのは当然です。
 また、このコミュ力は一朝一夕では身に付きません。ちょっとした仕草や声のトーン、言葉のチョイスや表情等でも相手に与える印象は違ってきます。そういったことを大学生活の間にピッカピカに磨いてほしいなと思います。人に気持ちよく動いてもらうって本当に難しい。たぶん、私は周りの人が思っている5倍は職場で気を使っていると思います。けれど、その分人を上手~く動かせたときの気持ちよさって最高ですよ。是非、味わってみてください。

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 最後までお読みいただきありがとうございます。いかがでしたでしょうか?博士卒としての自分と、新人としての自分、どちらの立場にいるかと言われたら新人側な気がします。あと1ヵ月ほどでその立場が無くなります。今後は「さすが博士」と言われるように、研究で結果を出していこうと思います。良い報告がしたいですね。ではでは~。