企業研究者になりたいですか?

大学院生向け
カルフ

カルフと申します!2020年3月に地方 of 地方の国立大博士課程を修了し、4月から化学メーカーに勤めています。自宅での研修中に配属先が決定。運よく研究開発の本丸に配属となりました。その同期たちの特徴とは…?

 お越しいただきありがとうございます。カルフです。時が経つのは早いもので、私が入社し、研究の部署に任命されてから1か月が過ぎました。同じ部署の同期の顔触れや人柄がつかめてきたので、今回は現時点、つまり配属の時点でどんな人が研究職に就けているのかを述べていこうと思います。理系の学生で「将来、企業で研究者になりたいな」と少しでも考えたことがある人は、ぜひご一読ください!先に内容をまとめると、

・高学歴の集まり
・博士ばかりではない
・熱く語れる話題を持っている
・コミュニケーション能力に長けている

となります。それでは1つずつ見ていきましょう!

【2020年12月6日追記】

 本記事はアカリク:大学院に特化したキャリア支援様(@acaric)の毎年恒例イベントである、アドベントカレンダーにてご紹介いただきました!この場を借りて感謝申し上げます。ちっぽけでも良いので、私の記事があなたの道しるべになれば幸いです。

高学歴の集まり

 正直、配属が決まって同期と顔を合わせるまでに覚悟はしていました。そして、顔合わせで自己紹介を聞くと、「やっぱりか~」という事態になったのです。本当に皆さん高学歴でした。具体的にいうと、東大・京大をはじめとする旧帝大と東工大で9割を占めていました。よって、私は残りの1割に入っていたことになります(ただ、その1割の僕以外も偏差値は60程ありました…)。これを聞いて、「やっぱ自分に研究者は無理か~」と思った低偏差値大の学生さんがいらっしゃるかもしれません。しかし、あまり悲観的にならないでほしいと思います。私がいる会社は業界でもそれなりに大手なので、そこで研究者になろうと思ったら、それなりの学歴が必要という話なのです。最大手でなくとも、年収1000万に届く優良企業はたくさんあります。私が所属していた低偏差値大にある研究室の修士の先輩・同期・後輩の中で、そういった企業で研究に携わっている人を何人も知っています。ただし、彼らは押しなべて大学時代から優秀でした。それに、ド低偏差値の私が採用&研究所配属されているのですから、大手だって学歴以外の部分もきちんと見てくれているってことです。よって、偏差値に関係なく、大学での研究に真剣に取り組み、成果を出していた人が企業でも研究者になれる、ということになりますね。研究者になりたいのであれば、大学時代に研究遂行能力を高め、就活時にそれを実証できる業績を出しましょう。

カルフ

私の場合は、学部4年間首席・学会受賞4件(就活時)・特許2件・学振・研究留学・論文5本で高学歴組に対抗しました。

博士ばかりではない

 ここは少し意外な点でした。配属前には「研究の部署は博士の巣窟なのでは?」と思っていたのですが、そうでもありませんでした。研究の部署における博士の割合は3~4割くらいだと思います。つまり半分以上は修士でした。内定式や全体研修の際に、博士の同期をもっと見ていたので、「彼らは研究以外の部署を希望していたのだろうか?」と疑問に思ってしまいます。ただし、覚えておいてほしいことがあります。それは、博士の研究配属者で学振、もしくはそれに準ずる奨学金獲得者でない者は1人もいなかった、ことです。そして、学振DC1を獲得していたのにも関わらず、研究に配属されなかった同期もいたので、博士卒で業界最大手の企業研究者になりたい場合、

・学振の獲得は企業研究者になるための十分条件ではなく、必要条件

であることを認識しておくべきでしょう。「絶対研究者以外なりたくない!」と考えている博士学生の方は、初めから研究者枠として採用してくれる企業を探すか、アカデミックの道を選んだほうが良いでしょう。私の場合は、面接時に「博士卒なのでもちろん第一希望は研究開発ですが、研究・営業なんでもやります!」と答えていたので、他の博士たちを差し置いて自分が研究に配属されたことについては、すこしだけ驚いています。

カルフ

 【2020年12月01日追記】
研究が始まって半年以上が経ち、研究所配属とならなかった博士たちの行方が分かってきました。みんな現場に近いところでガッツリと研究に携わっていました!基礎研究と言うより、開発に近かったですが、みんな元気そうで良かったです。(オンラインで一緒に仕事をする機会があり、その時にみんなに話を聞くことが出来ました!)そして、私は「やはり研究が好きだな~」と感じています。

熱く語れる話題を持っている

 これは配属後の顔合わせで気付いたことです。改めて考えてみると、納得がいくことかもしれませんね。私は研究者の端くれですが、他人に対しても好奇心が旺盛(?)なので、雑談中に他の人にいくつも質問をします。すると、一見静かそうだった1人の修士が大学時代に打ち込んでいたサークル活動について熱く語り始めました。あの時の熱量は相当なものでした。「バイトは?」と聞いても「サークルに熱中していたから、そんなもんに割く時間はなかった」と言っていました(笑)。スゲーわ。敵いません。他にも、自身の研究について無限に話が出てくる人や、趣味への愛が尽きない人がいました。やはり研究者たる者は、

・とにかく何かに熱中できる人

なんだな~と感じました。会社の人事は、面接時にこういうところも見抜いているのでしょうか?もしくは、にじみ出ているのかもしれませんね。

カルフ

私の場合は、自身の研究内容とドラクエに関しては、無限に話ができる自信があります(笑)。

コミュニケーション能力に長けている

 ここまでお読みいただいた方の中には、「研究者は、研究室にこもって実験しかしてこなかった、やべー奴なのでは?」と思っている人がいるかもしれません(笑)。ご安心ください。そんなことはありません。むしろ、研究者にはコミュニケーション能力に長けた人が多い印象です。私なりに分析すると、研究こそ1人でできることに限りがあり、研究を遂行する上で他の人とコミュニケーションを円滑にとれることが求められる、のだと思います。そして、そもそも論になってしまうのですが、大手の企業に採用される時点で、コミュニケーションに難のある人は少ないはずです。そんな人間を面接時に省いても、他に優秀な人間がたくさん応募してくるでしょうからね。研究者に限らず、大手に採用されたいのであれば、研究室在籍時から組織の一員として働く意識を持ち、周囲と適切な距離感で研究を遂行できるにする、それこそがコミュニケーション能力です。

カルフ

実はコレ、私の恩師が年度の始めに毎回言っていたことなんです。さすが、元企業研究者の我がおっさん、分かってますね~(笑)。素直に感謝です!

 いかがでしたでしょうか?今回も最後までお読みいただきありがとうございます!結局「こうすれば企業研究者になれる」といった確固たるテクニックはなく、研究者になれる ”確率が高くなる努力” をコツコツしていくしかないと思います。私もまだ配属されたばかりですし、数年後には研究部門を外されているかもしれません(笑)。研究を希望して通らなかった人や、生産技術を希望していたのに研究に配属された人もいるので、正直運もあるでしょうTwitterを覗いていると、希望を会社に出し続ければ研究に行けるという話もありましたので、最初がどんな配属だったとしても、前向きに自身の業務を遂行することが重要なんだと思います。私も早く現場で活躍してみたいです!何かご意見・ご要望がございましたら、お気軽に質問箱まで!お待ちしてます!ではでは~。

プロフィール
calf

受験で挫折 → 地方国立大 → 首席 → 日本学術振興会特別研究員DC2 → 博士号取得 → 企業研究職│学会受賞6件│無機化学│危険物甲種│高圧ガス(甲種化学) │

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