ポジティブのメリットを知りたい?

 お越しいただきありがとうございます。カルフです。博士課程を修了して大手化学メーカーで研究開発をしています。今回は、私が入社して以降心掛けているポジティブ思考で得られたメリットを記していこうと思います。コロナの影響で、自分の研究予算で行く予定だった海外出張が前日にキャンセルになったり、卒業式が無くなったりと大ダメージを受けてヘコんでいました。しかし、人生の節目でくよくよしていても、「良い社会人生活は送れないな」と思い、暗いニュースで溢れる世の中をポジティブ思考で駆け抜けてやろうと考えました。すると、色々な面で得だと感じる場面が多かったので、ご紹介します。先に内容をまとめると、

・同期の友達が増える
・上司からアドバイスがもらえる
・友達や上司に信頼される
・挑戦心が尽きない
・具体的な例

です。それでは1つずつ見ていきましょう!

同期の友達が増える

 大学に限らず、会社に入っても同期の友達の存在は重要です。遊び相手はもちろんのこと、会社の手続きや日常生活のために必要な有力情報等をシェアできますからね。入社当初はオンライン研修ばかりだったので、つまらなさそうな顔をしている同期が多かったのですが、私はポジティブパワーを周りに振りまいていました。すると、オンライン研修自体も前向きに進められましたし、圧倒的に年下の多い同期にたくさんの友人ができました。同期の博士卒の中では1,2を争う数だと思います(ちなみに、もう片方の1,2は先日紹介した旧帝大博士です)。赴任先で実際に顔を合わせてからも自然と話が弾みますし、食事や遊びに誘ってもられる機会が多い気がします。先輩社員からも「同期は大切にしておけ」という言葉を頂いているので、現在はうまくいっていると言えると思います。

上司からアドバイスがもらえる

 これは実際に仕事がスタートしてからすごく感じていることです。普段から前向きな言動を意識していると、上司から前向きなアドバイスを受けられます。「ここはこうした方がいいよ」や、「ここはこの流れで考えた方がいいよ」といったアドバイスは、上司として正直しなくてもいいものです。“この部下だからこそ”教えたいと思える部下にしかしないですよね。こういったとっておきのアドバイスは質が高いので、結果的に自分の仕事が早く進むことにつながります。そして、アドバイスを受けた時の心構えとしては、

・笑顔でお礼を言う
・できるだけすぐに実行する
・結果を報告する

ことが重要だと思います。大学院生の方は、こんな対応してくれる後輩が研究室にいたら応援したくなりませんか?ぜひトライしてみください!

友達や上司に信頼される

 上2つと関わる部分だとは思いますが、仕事を進めるうえで周りの人間の信頼を得ることは非常に重要です。仕事をしていると、他の人に少々無理なお願いをしないといけない場面に多くあたります。その際、普段からネガティブな言動を繰り返している人と、ポジティブな言動を繰り返している人だったら、お願いを聞き入れてもらえる確率が変わってくるのは容易に想像できますよね?理系は色々なデータと向き合うことが多いですが、大事なことを見失ってはいけません。我々はデータと仕事をするのではなく、人と仕事をします。そこにはデータのように目に見えるものではなく、“信頼”という目に見えない繋がりがあります。そしてその信頼を得るためにポジティブが活きてくるのだと思います。

挑戦心が尽きない

 ここは他者が登場せず、自分の中だけで完了する内容です。普段からポジティブな言動を心掛けていると、少々嫌なことがあっても、「この出来事をどう変換したらポジティブに変わるだろう」と考えるようになります。すると、「ここをこうしてみよう」や「こう考えるとちょっと楽しくなるな」といったアイデアが浮かぶようになります。こうなると、不思議と色々なことに挑戦したくなるんです。何かに挑戦して失敗したとしても、失敗を失敗と感じず、「これをこうすると、こんな結果になるだな」と事実を1つ知れた気分になります。ポジティブですよね(笑)。1つの挑戦が1つの実験になります。理系の道を進んでいる方なら実験が好きですよね?いろいろな分野の実験をしてみませんか?

具体的な例

 ここでは私のポジティブ事例をご紹介しようと思います。ポジティブ思考というのは、言うのは簡単ですが、実際に言動に移すには結構体力を使います。そこで例を元にコツを紹介しようと思います。
 他部署の先輩に難易度の高いお願いメールを送ったところ、不愛想に「無理です」とだけ返信が来ました。それをCcで見た上司が「これはひどいな。間に入ろうか?」と言ってくださったのですが、私は
「僕は研究者なので、色々と条件を振ってみてこの人を動かして見せます。」
と返しました。すると上司の上司も笑ってくれて、一緒にいた人が前向きになってくれた気がしました。
 上司とオンライン通話システム上で研究内容を検討している際に、回線が重くて、画面旧システムがスムーズに機能せず上司が少しイライラしていました。そこで、
「あー我々の頭の処理速度に回線がついてこれていないですね」
と返すと上司が笑ってくれ、場が和みました。
 同期と仕事で使用するPCの話をしていて、私の知らない内容が出てきたので尋ねると、「え、カルフさん、これ知らないんですか?これは・・・」といじられながら教えてもらった際には
「また1つ賢くなってしまった~!」
と元気よく返しました。これは私がよく使うフレーズです。ここで示したようなポジティブな返し方をするには、コツがあると個人的には思っています。それは、

「周りにいる人をニヤッとさせる」

つもりで返すことです。笑いながらネガティブな会話は続かないですよね。私はこういったポジティブな返事のレパートリーが多くあるので、型にはめて使い分けるようにしています。もちろん、新技も日々探求中です(笑)。皆さんもぜひ実験してみてください!

今回も最後までお読みいただきありがとうございます。いかがでしたでしょうか?世間の暗いイメージに流されてネガティブな人が多いなと感じるこの頃だからこそ、ポジティブな人間が得することが多いと感じます。全員が常にポジティブだと怖いかもしれませんが、そんなことはあり得ないので、運悪くネガティブになってしまっている人たちに皆さんでポジティブパワーをプレゼントしていきましょう。ではでは~。

プロフィール
calf

受験で挫折 → 地方国立大 → 首席 → 日本学術振興会特別研究員DC2 → 博士号取得 → 企業研究職│学会受賞6件│無機化学│危険物甲種│高圧ガス(甲種化学) │

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