お越しいただきありがとうございます。カルフです。地方国立大の博士課程を修了し、現在は化学メーカーで研究開発をしています。2021年1月17日は大学入学共通テスト(旧センター試験)の2日目です。私が受けたセンター試験から10年が経ちました。私の苦い思い出です(笑)。あれから私の低偏差値大生活が始まったわけですからね。ただ、ずいぶん遠回りをした私ですが、今は満足のいく生活ができている気がします。これは確実に大学で努力したからです。そこで、今回は「大学受験で挫折した自分を変えたい学生」に向けて記事を書こうと思います。
「何となく大学生活を送っているけど、将来が何か不安…」
「どうせ自分が頑張ったところで…」
と思っている方は、本記事を読んでから再度同じことを考えてみてください。本記事の内容は、
・私は大学で何をしたか?
・成果を振り返る中でふと思った事
・首席ぐらい取ろう
・残された人生で今日が一番若い日
です。それでは1つずつ見ていきましょう!
私は大学で何をしたか?
大学受験で挫折した私が学部生時代にしたことはシンプルに「勉強」です。専門の講義はもちろんのこと、教員免許を取るための講義も含めて淡々と勉強をしました。講義で分からない部分を作らないように心がけ、試験前の一夜漬けだけにならないように、毎回の講義を効率よく受けていた気がします。その結果、学部4年間で取得単位数は180程、中高理科の教員免許を取得したうえで、成績はGPA:3.8、学科首席となりました。
ここまで読んだ方は、「勉強に全振りした痛いやつじゃねーか」と思われるかもしれません。ただ、私は学生生活のすべてを勉強に捧げたわけでは全くなくて、体育会の部活に所属していましたし、バイトもしていましたし、学科の友人とそれなりには遊んでいましたし、学部の間は恋人もいたので、パッと見は普通の大学生活をしていたと思います。受講していた講義も、その講義のポイントが分かった時点で居眠りを開始することが多かったです。おかげで、教員の間では私の受講態度が悪いことで有名だったそうです(笑)。しかし、「講義で分からない部分は残さない」というスタンスは崩しませんでした。難しい講義は90分しっかり聞いていましたし、15分で済むような内容を90分かけてダラダラ話す講義はソッコーで寝ていました。
研究室配属されてからは研究に没頭した日々でした。平日のバイトは入らないようにして土曜日だけに絞りましたし、朝から晩まで研究室にこもって実験やデスクワークをしていました。研究室の予算で留学もさせてもらいましたし、学会にも積極的に参加することで世界を旅できる充実した時間でした。結果的に博士号の取得に至りましたし、希望していた大手メーカー研究職(出身大からは初)に就くことが出来ました。
成果を振り返る中でふと思った事
上記のように、低偏差値大の中ではそれなり結果を残すことが出来て、現在の私はほぼ不満のない生活を送れています。そして、今の私には「努力の仕方が分かってきた」という自信があります。しかし、センター試験の時期に成果を振り返ってみると、ふと思ったことがありました。それは、
高学歴組は私より10年も速くこの境地に達している
ということです。〇〇大学に入りたいという目標に対して、今の自分に足りないものが何なのかを理解して、受験までにどういう計画で勉強を進めていくのかを考え、自分を律して実行するスキルが備わっているんですよね。シンプルに尊敬します。今の会社の同期たちを見ていても、そういった基本的な能力が高いように感じます。そういった人は、やはり私の大学の中では少なかったです。
就活において「学歴フィルター」という言葉が取り上げられ、低偏差値大の学生を排除する企業を悪とする風潮がありますが、これを潜り抜けた私の意見は「企業が高学歴を優遇するのは極めて合理的」と感じます。入社してからは、日々新しいことを覚えながら、難易度の高い仕事をこなしていくには、上述した「目標設定→現状把握→実現への計画→実行」のスキルが不可欠です。採用人事に割けるコストが限られた中で、入社後活躍する期待値の高い学生を獲ろうとする際、その能力が高いであろう集団から学生を取ろうとする戦略は合理的ですよね。ただし、個人的には現代は学歴フィルターという言葉は古く、学力フィルターという言葉を使うべきかと思います。一律に大学名で区切ると世間から怒られますからね(笑)。webテストの点で足切りをする学力フィルターが正しいと思うわけです。偏差値の低い学生は学力が低い上に大した努力をしない傾向があります(大学の同期たちを見てそう思います)から、webテストで切るのは簡単です。
さあ、では「自分はこのままでは終わりたくない」と考えている低偏差値大の学生は何をすればよいでしょうか?頭ではとっくに分かっているのではないでしょうか?
首席ぐらい取ろう
これに尽きます。トップを目指して勉強してみてください。私の経験上、偏差値の低い大学は以下のことをず~と言っている人で溢れています。
・センターでミスっただけ
・試験では実力が出せなかった
・自分はこんな大学ではやる気が出ない
どうでしょうか?あなたも言ってしまっていませんか?正直ダサくないですか?こんな言葉は封印して、とにかく勉強しましょう。学力は大学でも絶対に伸ばせます。私が証明しています。就活難易度の高い企業に入ろうとする際には企業からシビアに「学力」を判定されます。入学した時点でブランドのない我々は、高学歴組と肩を並べるだけの学力と業績を示さねばなりません。「首席」は手っ取り早くその両方を得られる”お手軽な”ものだと思います。上記の愚痴をタラタラと言っている人たちの中でトップの座を得るのはそんなに難しくないと思います。少なくとも私は「なぜこの程度の努力で首席になれたんだろう?」と今でも疑問に感じています(もちろん自分が努力していた方だとは思いますが)。
私の就活時の話です。就活の面接の自己紹介+研究紹介のプレゼン時に私は「学部生時代は学業・部活・アルバイトの3つに力を入れていました。」とだけ述べて、以降を研究の内容にしました(今思うと学部時代の表現のありきたり感がヤベー笑)。発表後に面接官の1人が「学生時代に学業を頑張ったとおっしゃっていましたが、結果はどうだったんですか?」と少し挑戦的に聞いてきました(低偏差値大を試してやろう感が否めなかったですね)。それに対して私は、「4年間首席でした。」とだけ答えました。そして学部生時代の話はこの質問だけで終わり、後は研究の話で面接が終わりました。超楽じゃないですか?頭の良さなんて高学歴の方たちには及ばないはずなんですけど、たった一言で学力がありますよ感を醸し出すことができたのです(笑)。
だから皆さん、首席ぐらい取りましょう。万が一取れなくてもいいんです。ダラダラ過ごすだけの学生よりも確実に「学力」が高くなっていますから。目標があると必然的に頭を使います。「どーすれば首席になれるだろう?」と。計画があると他の学生よりも自律した行動が取れるようになります。「今は真面目に講義を聞いておくべきだな」と。計画した上で出た結果があると、また次の計画を練ることが出来るようになります。「次はどーすればもっと良くなるだろう?」と。このプロセスがあなたを成長させてくれます。頑張りましょう。
残された人生で今日が一番若い日
私の中でかなり上位にランクインする好きな言葉です。受験で志望する大学に受かろうと、挫折しようと、残された人生において今日が最も若い日なんです。過去は変えられませんが、未来は変えられます。センター試験等の受験で挫折を味わってから10年が経ちましたが、そこから努力をしてきて本当に良かったです。明らかに人生が好転しましたから。挫折からそのまま落ちぶれていたらと思うとゾッとします。ただ、自分が努力を続けられた原動力がどこにあるかは明確に見つけられていない気がします。これが分かるともっと多くの方に再現性のある形でメッセージを届けられるはずなのですが、これが分からないんですよね。だから今の私には「とにかく首席を取ろう」としか言えないです。すみません。でも努力は本当に良いものですよ。これだけは断言できます。私がしたように、あなたも高学歴組に挑戦しようじゃありませんか!平凡な私にできたのですから、あなたもきっと出来ます。やってやりましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。いかがでしたでしょうか?センター試験からもう10年とは、時が経つのは早いものです。受験時代には後悔ばかりですが、大切なのはこれからですので、これからもコツコツと努力を重ねようと思います。ともに頑張りましょう!ではでは~。
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