お越しいただきありがとうございます。カルフです。地方の低偏差値国立大の博士課程を修了し、現在は化学メーカーで研究開発をしています。最近研究室の後輩と久しぶりに話す機会があり、自分の研究室時代から今までを振り返り、「どんな人が伸びていたかな?」と考えていました。そして、考えた末に見つけた1つの解が「提案できる人」でした。そこで、今回は”提案できる人”がなぜ伸びるのかを述べていこうと思います。内容は、
・主体的に行動できるようになる
・論理能力が高くなる
・感情の制御が上手くなる
・提案できる人になるには?
です。それでは1つずつ見ていきましょう!
主体的に行動できるようになる
「提案できる人が伸びる」本質は正直、主体性を目に見える形に落とし込んだことだと思います。言い換えれば、「主体性のある人が伸びる」ということですね。これには社会の構造が深く関わっています。バイトや研究室から会社に至るまで、社会は基本的にピラミッド構造で、上の立場の人と下の立場の人から構成されています。上の人が下の人に上手く指示を出してコントロールし、ピラミッドを大きくしていくのです。そして、ピラミッドの形を想像すれば直感的に分かりますが、上の人は下の人よりも数が少ないため、上の人は「自分以外の人間がすべきこと」まで考え、指示を出さねばなりません。ということは、下の人が何をすべきか分からない、考えられない、指示を出せない人は、一生上の立場の人にはなれないということです。よって、主体的に「今何をすべきか」を常に考え、それが正しいかどうか確かめられる行為である「提案」が出来る人は、上に行く練習をしていることになり、実際に上に行くんだと思います。
先日、私の上司に「新人たちの間で差がつきやすい部分ってありますか?」と聞いたところ(新人のお前が聞いてどーすんねん、とも思いましたが笑)、”みんな優秀だけどね” と前置きを言った上で、「主体性!」と即答してくれたため、主体性が大事だという考えに自信が持てました。指示待ち人間はダメだということですね。
論理能力が高くなる
何かの提案の裏には、可否を判断する人(大体は自分の上司になると思います。)の存在がいるはずです。そして、自身の提案を通そうとする際には必ず高い論理能力が必要とされます。例えば、
・なぜその案が必要なのか?
・その案を行うには何が必要なのか?
・できなかった場合はどうするのか?
といったことは提案をする上でセットで考えておきますよね?場合によって、提案される側の人の質問によって、その場で回答を考えなければならないこともあるでしょう。これを繰り返すうちに勝手に論理能力が高くなるのです。
私のような低偏差値の人間は、大学に入った時点で有している論理能力は客観的に見て低いはずなので、大学時代や社会人になりたての若い時期にテコ入れする必要があるでしょう。提案は手っ取り早く論理能力を鍛えられるコスパ最強メソッドなんです。やらない手はないでしょう!
感情の制御が上手くなる
これだけ提案を激推しする私ですから、実験方法に関して普段から自分の上司に色々提案することを心掛けています。そして、それらの提案は9割ほど却下される日々が続いています(笑)。上司の性格を把握しきれていない場合、自分の提案が却下されまくると、つい「ムッ」となってしまいがちです。しかし、上司の性格を徐々につかめ、議論に集中できるようになると、自身の提案が却下されても「ムッ」よりも先に「この提案のココ甘かったのか。」や、「ココの表現がマズかったな」と論理的に自分の至らぬ点について冷静に反省できるようになるので、結果的に自分の感情をコントロールしやすくなるのです。正直に言うと、研究室時代の私は感情の制御が甘かったと感じています。もっと却下される経験を積んでおけば良かったな~と少し後悔しています。
提案できる人になるには?
この節では実際に「提案型人材」になるための具体的な行動プランを挙げます(提案だ!笑)。
【研究室編】
・週報に次に行う実験を自分で考えて書く
・報告会で中期的目標を述べる
・参加したい学会を教授に自ら伝える
【会社編】
・週報に自分だけでなくチームが遂行すべきことを書く
・同期の仕事の悩みを聞く
・上司の昔話を聞く
やはり自分の頭で考えて行動するという原理に尽きると思います。大学時代に主体性を磨けた人間は、どんな社会でも通用すると私は思います。ここに挙げた以外でも、常に自分の周りには主体的に動くチャンスがあるはずなので、それを見逃さず、しっかりと成長していきたいものですが。
最後までお読みいただきありがとうございます。いかがでしたでしょうか?実は私は上司から日々「提案できる人になりなさい」と指導を受けています。却下されることがほとんどですが、たま~に通った案を実行できると、成長した感じがして少し嬉しくなります。皆さんも日々提案を心掛け、ともに成長していきましょう!ではでは~。
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