【理系就活】研究概要書の作成①基本編

2020年7月15日

 お越しいただきありがとうございます。カルフです。世間は大騒ぎですが、就活生は歩みを止めるわけにはいきません。暗い気持ちになるのは理解できます。しかし、この時期の頑張りで”新卒”というゴールド切符を引っ提げ、志望度の高い会社員として社会人のスタートダッシュを切れるどうかが決まるのです。そこで、今回は理系大学院の就活生の助けになる記事を書こうと思いました。それは、「研究概要書作成時の注意点」です(研究概要書とは、理系大学院生が就活を行う際に、エントリー時点でほぼ確実に提出を求められる書類です。B4~M1にかけて行った自身の研究成果をまとめたものとなります。)。内容を考えていると多くのポイントが上がってきたので、基本編と応用編の2つに分けようと思います。内容を先にまとめると、

・正しい日本語で書く
・理系の書式を遵守する
・書式を統一する
・専門用語をきちんと解説する

です。さぁ、それでは1つずつ見ていきましょう!

正しい日本語で書く

 まずは、正しい日本語で書きましょう!「ふざんけなよ!」と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、私がいたような低偏差値の理系国立大学の院生の中には、間違った日本語を使う人が少なからずいます。確実にいます。間違いあるあるを挙げると、

・「てにをは」の使い方がおかしい
・1文に主語が2つある
・「~として、・・・です。」構文を使っている

ですかね。この問題が厄介なのは、どれも正しい日本語を知らないが故に生まれるミスなので、自分では気づけないという点です。特に3つ目は、やっちゃってる学生が多いです(例:「比較対象として、コントロール実験です。」みたいな感じ。どこがおかしいか中学生相手に説明できますか?)。自分の日本語に自信がない人は教授陣に一度チェックしてもらいましょう。

理系の書式を遵守する

 続いて、理系の書式を遵守することが大事です。この記事を見ている物好きな文系の方は「どーゆーこと?」と思っているかもしれませんね。実は理系には、学部1年生の実験レポート課題で教わる”理系の書式”が存在するのです。本来学部1年で教わるので、就活生ならマスターしていて当然の内容なのですが、意外とできていない学生が多いのです。実際、研究室に6年在籍していた私は、後輩の研究概要書を何枚も見てきましたが、最初から理系の書式を完璧にして持ってくる学生は2割くらいだったと思います。ミスを具体的に挙げると、

・数字と単位の間に半角スペースが開いていない
・物理量を示す変数が斜体になっていない
・引用の書き方が正しくない
・表題が表の下にある
・図のキャプションを読んでも意味が分からない

ですね。理系の先輩としては「こんなの学部1年で習っただろ」と言いたくなります。おそらく会社の理系人事も同じことを考えているでしょう。私が人事なら内容を読む前に切りますね。忙しい人事には、学部1年のレベル以下の学生のために割く時間はありません。出す前にしっかりとチェックしておきましょう。

書式を統一する

 理系の書式を適用しただけで安心してはいけません。適用した書式は統一しましょう。ここでもあるあるミスを挙げると、

・温度表記に “K" と “℃" が混在している
・同じ値だけど “g" と “mg" 表記が混在している
・同じサンプルの呼び方がバラバラになっている

ですね。これらが起きる理由は、この手の書類作成時に、学会の要旨や研究室の進捗報告会で使った資料からコピペで文を持ってくることが多いからです。簡単なチェックで防げるミスなのでしっかり見ておきましょう。この手のミスが見られると、「”まともな”コピペもできねーのかよ」と思われてしまいます。

専門用語をきちんと説明する

 これは意外と見落としがちなポイントかもしれません。研究を頑張って、学会等の場数を踏んできた院生なら、1度はやってしまうんですよね。発表したいことが多いので、短い専門用語に情報を圧縮したいと考えてしまいます。私もそうでした。しかしながら、社会ですぐに役立つわけでもない大学の研究内容を専門用語満載で説明しても、経験値の高い理系人事といえどもすんなりと理解することはできません。「んじゃ、どーしたいいんだ?」と悩む学生向けに1つ指針を示しておきます。

・新学部4年生に説明するつもりで書く

つまり、自身が扱う装置や現象について最低限の知識を持った理系の人間に対して説明するつもりで書く、ということです。まずは理解してもらわないと始まりません。もどかしい気持ちを抑えて、親切心全開、仏になったつもりで書いてみましょう。

 最後までお読みいただきありがとうございました。いかがでしたでしょうか?「意外と抜けていたな~」という方がいらっしゃったら、すぐに見直してください。最善手は”教授に見てもらう”なんですが、これらの項目ができていない時点で持って行っても、「今まで何しとったんじゃ!」と一喝されて、ろくに内容も見られないまま突き返されると思いますので、まずは自分でチェックしてみましょう!そして、「こんなもん常識だろ」という方々は、次回作成予定の「②応用編」にご期待ください!また、ご質問・リクエストがございましたら、お気軽にコメントしてください。ではでは~。