お越しいただきありがとうございます。カルフです。地方国立大の博士課程を修了し、現在は化学メーカーで研究開発をしています。研究室で確立されたタスクへの取り組み方は、多くの場合、社会人になってからも変わりません。裏を返せば、研究室で身に付いた悪習慣は、就職後も尾を引くことになります。そこで、今回は研究室でやめておきたい行動を紹介します。あなたもついついやっているかもしれません。何気なく続けている習慣を変えるのは難しいので、研究室にいるうちから改善できると良いですね。内容は、
・頻繁に居眠りをする
・意味もなく長居する
・スマホを机の上に置く
・イヤホンをして作業をする
です。それでは1つずつ見ていきましょう!
頻繁に居眠りをする
これは言うまでもありません。社会人になってから就業時間中に居眠りをすようような人はヒドい目に遭います。では居眠りをしてしまう原因を考えたことはありますか?学生が居眠りをしてしまう原因は、主に次の2つだと思っています。
1) 睡眠不足
2) 次に何をすべきか分からない
1)の方は分かりやすいですよね。SNSやYou Tubeが発達している現代、しっかり寝ていない若者が多いと感じています。油断していると夜に無限に時間を浪費してしまいますからね。睡眠時間が削られると日中に眠気に襲われるのも当然です。人によって最適な睡眠時間はバラバラですが、私の場合6時間の睡眠時間は死守していました。加速度センサーによって睡眠の時間と質を計るアプリをiPod Touch(D3前期までガラケーだったので、LINE等にはiPodを使っていました(笑)、あと、スマホを頭の近くに置きたくなかったので)に入れて記録し、睡眠の時間や質が低下してきた際は、特に早く帰って改善するように努めていました。
2) は私の持論です。人は何をしたら良いか分からない時に眠くなります。私はB4の時に、与えられた実験やタスクをさっさと終わらせた後、居室でよく居眠りをしていました。本来であれば、空いた時間は論文を読んだり、英語の勉強をしたり、自己研鑽の時間に使ったりするのが効果的なんでしょうが、B4の私は本当に怠惰で、無駄な時間を過ごしていたと思います。しかし、卒論発表で痛い目にあった私(笑)は、大学院に進学後は主体的に研究に取り組むようになり、次々と「次にやるべきこと」が分かるようになりあました。すると、不思議なことに居眠りをすることが無くなったのです。多少寝不足の状態でも、「やるべきこと」がハッキリしていると、人は行動できるのだと思います。少し脱線すると、寝ている後輩を見て、「アイツはやる気がない」と片付けるのではなく、自分が「次にやるべきことを気付かせる」ことも先輩の仕事の1つなのかなと感じています。
意味もなく長居する
こちらもついやってしまいがちな行動です。就職してから長居するパターンはあまりないかもしれませんが、研究室ではあるあるだと思います。研究室のメンバーの仲が良いとついやってしまいますよね。自分のタスクが終わっていなければ仕方ないですが、タスクが終わったにもかかわらず、ダラダラと居室に長居するのはお勧めしません。理由は2つあります。
1) 睡眠時間の減少につながる
2) 他人の時間を奪ってしまう
1)については誰しもが思い当たる節があるのではないでしょうか?研究室でダベッてしまったがために家に帰るのが遅くなり、かといって帰宅後すぐに寝るわけでもなく、いつも通りSNSを見てから寝ることで睡眠時間が短くなる…。これでは次の日の行動にも悪影響が出てしまいますし、タスクの遅れから、次の日も長居をする羽目になってしまい、悪循環となります。仕事が終わったらサクッと帰りましょう。
2)は意外と見落としがちな観点です。自分のタスクが終わったから他のメンバー(大抵は後輩(笑))に「どう?(俺は終わったけど?)」と話しかけてしまうことってありませんか?私には覚えがめちゃくちゃあります(笑)。この場合、相手のタスクは終わっていないことが多いので、単純に相手の時間を奪ってしまうんですよね。相手に「チッ、うるせーな」と思われる可能性が高いので、さっさと退散しましょう。話しかけるにしても、自身のカバンを持った状態で、帰り際に一言二言、相手を労うものに留めておくと良いでしょう。
スマホを机の上に置く
これは私の後輩を見ていて感じたことです(私はガラケーユーザーだったので…)。6年間研究室に在籍していて、一貫して感じていたことがあります。
「仕事遅い人、スマホ触りすぎやん」
いかがでしょうか?共感してくれますか?仕事にかけている時間が少ないのですから、他の人より進捗が遅れるのは当然です。また、自身がスマホを手にしてから実感したことですが、
スマホが机上にあるだけで集中力が薄れる
これです。通知が来た瞬間に集中力が全て持っていかれます(笑)。いや、通知が来る前からスマホが気になって仕方がありません(笑)。私がスマホユーザーだったら博士号は手にしていないかもしれません。それくらいスマホの中毒性は強いと思います。
改善策を考えましょう。「スマホを気にしないようにする」のは不可能なので、どうにか仕組み化するしかありません。私の場合、仕事中はスマホをカバンの中にしまっておくことを最低限のルールにしていました。他の人とやり取りをしている最中なら、スマホ解禁タイムを決めておき、その時間までに終わらせるタスクをはっきりとしておく、等の工夫をしておくと良いでしょう。貴重な自分の時間を死守しましょう。
イヤホンをして作業をする
これは賛否両論あるかもしれません。複数の学生がいる居室では、騒がしくなる瞬間は100%ありますし、「この時間までに終えなければヤバい」案件に集中したいときもあります。その際にイヤホンをすることで、自分の世界を確保することはアリな技だとは思います。ただ、私が懸念しているのは、
その技は就職後、大抵の職場では使えない
ということです。オフィスの中でイヤホンをしながら仕事をするのが許される職場は少数派ではないでしょうか?最先端のIT企業にしか許容されていない働き方だと思います。あなたのベストパフォーマンスがイヤホン着用時にしか出せない状態で社会人になるのはリスキーです。
居室が騒がしい時には場所を移すことをお勧めします。イライラした雰囲気を出して周りを黙らせるのは長期的にあなたにとって不利益です。私はよく実験室にPCを持ち込んで作業をしていました。保護メガネをかける必要があっても、座り心地の悪い椅子に座る必要があっても、騒がしい居室よりはマシだと思っていたからです。「他人を変えようとしない」というマインドが大事かなと思います。企業に入ってからも、何か1つ集中できていないなと感じるときは、使っていない会議室をさっととったり、サクッとフリースペースに移動したりするようにしています。イライラしている時間がもったいないです。
作業に集中したい場合に私が使っているアイテムを紹介します。それはズバリ、「タイマー」です。”締め切り効果”を自ら生み出す素晴らしいアイテム。これをね、ポチっと押すんですよ。そしたら表示されている時間がどんどん減っていくんです(笑)。すると、「なんかヤバい」となり、作業に集中できるようになります。ふざけて書いてますが、本当に使っています。”締め切り効果”は本当に効果絶大です。対した投資額ではないので、導入をマジでオススメします。私が職場や研究室で使っているのは、お知らせを音だけでなく光でできるこちらのタイプです。口コミも見てから判断してください。家では100均で買ったやっすいちっちゃいキッチンタイマーを使っています(笑)。
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今回も最後までお読みいただきありがとうございます。研究室は社会人になる前の貴重な訓練期間です。自身のベストパフォーマンスを発揮する術も早めに確立しておきたいところですね。皆さんのオススメ行動があれば是非教えてください!ではでは~。
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