博士学生の(企業)就活事情

2020年7月15日

 お越しいただきありがとうございます。カルフです。まだ会社に行ったことはありませんが、とりあえず入社しました(笑)。配属も発表され、まずは研究開発に携われる予定です。今回は去年経験した博士学生の就活事情について記述していこうと思います。博士学生の就活情報はほとんど出回っていないので、誰かの参考になればと思います。

博士学生の就活はD2の11月にスタート

 あまり知られていないかもしれませんが、博士の企業就活はD2の11月に始まります。「経団連の指針に反しているのではないか!?」と思われた方がいらっしゃるかもしれませんが、経団連の指針は、学士・修士に向けたものなので、博士の採用はD1の春でも制度上可能なのです。ただ、それでは博士学生としての業績が0の状態での就活になるのでダメですよね。そして、博士学生は高い専門性を有するので、企業は研究開発要員としての採用を想定する場合が多いです。しかし、当然修士卒にも研究開発を担当してもらう人がいます。よって、

・研究開発用の博士学生の採用数を決定してから修士の採用数を決めたい
・採用時期が早すぎたら、研究者としての資質を見抜けない

という背景から、博士学生の採用時期はD2の11~2月末までとなることが多いのです。では3月に入るとどうなるのか?

ほとんどの企業は博士の募集を打ち切ります!

修士と同じようにエントリーはできるのですが、3月に入った時点でその年度での博士の枠は取り切っている場合が多いので、これ以上高給取りの博士を採ろうとは思わないわけです。博士学生の方々はくれぐれも時期を逃さないようにしてください。なぜ私がこれほど時期のことを注意するのか?それは・・・

「私が就活を始めたのはD2の3月だから」

です。そうです。私は情弱(情報弱者)だったので、D2の就活が2月で終わることを知らなかったのです。なぜその時期に始めたのかというと、それまでアカデミックと企業研究者のどちらの道に進むか悩んでいたからなんです(アカデミックの研究者とは大学の研究者のことです。簡単にいうと、教授を目指す道です。博士の学生は、どちらに進むか選ぶことになります。)。そして、「よし、企業に行こう!」と決心して企業の採用ページを見ると、「本年度の博士の募集は締め切りました。たくさんのご応募、ありがとうございました」となっているわけですよ。結果・・・めっちゃ焦りました(笑)。今まで生きてきた中でトップ5に入るくらい焦りました。最終的には、運よく今の会社に拾っていただいたわけです。さぁ、とにかく焦った私がとった行動を見ていきましょう!笑

まずは教授に相談!

 人生トップクラスの焦りでパニックになった私は、まず教授のもとに相談に行きました。ここで、1つ補足させてください。私がこのような事態に至った原因には、この教授も関わっていたのです。
 D2の4月ごろに教授と昼食を食べていると、私の進路の話になったんです。その時に教授は「ドクターの学生(博士学生はよくこう呼ばれます)の就活なんてアカデミックに行けなかった奴がD3の秋から始めるから、今はまだアカデミックを考えとけばいいよ」と言っていました。私は純粋なので、その言葉を信じてD2の終わりまでぬくぬくと研究だけをしていたんですね~。今思うと、なんて人任せで思考停止していたんでしょうか(笑)。
 さて、教授室に行って事情を説明すると、
教授「んなわけねーだろ。ちょっと調べたるわ。」
と言って、私の目の前で調べ始めたのですが、
教授「・・・あれ?変だな。昔は・・・」
とか言い始めたです。この時に気づいたのですが、私はこの研究室の初めての博士学生だったので、教授の頭の中にある博士の就活事情は10年以上前で止まっていたんですね。しかし、私のボスは企業とかなり仲良くしていたので、いくつか企業へ電話をしてくれました(期待通り!笑)。が、やはりいくつかの大企業は博士の採用が終わっており、底辺地方国立大の博士学生など相手にしくれませんでした。そこで、私は”教授”の次の1手を打つことにしました。

博士を救うは業績のみ

 私の知り合いの中に、ある大企業の研究者の方(しかも人事経験あり!)がいらっしゃったので、その人に連絡すればいけるんじゃないか?という考えがありました。そこで、さっそく教授に、
私「先生、〇〇さんがいるじゃないスか!連絡してください!」
と言ってみました。すると
教授「〇〇さんか~。期待薄やけど、1回言ってみるか~。」
と言って、直接電話してくれました。そして、1日後にその方から
〇〇「とりあえず修士と同じページからエントリーしなさい」
と連絡が来ました。すぐにエントリーしました(笑)。すると半月ほど経ってから面接に呼ばれ(正直サイレントだと思ってました)、選考を進み、内々定をいただきました。最終面接は確か4月半ばだったと思います。「エントリー ~ 面接」の流れは”理系就活”というテーマで別の記事にしようと考えています。そうだ、このパラグラフの核心に迫らないと。〇〇さん曰く、私を採ろうした最初の基準は業績だったそうです。私はD2の3月の時点で、

・学会受賞4件
・日本学術振興会特別研究員

という業績を残していました(論文数は少なめで筆頭2本、共著4本)。この業績は地方国立大の博士学生の中では圧倒的でした。加えて、学会受賞件数から予想できるかもしれませんが、私はコミュニケーション能力に長けていました。直接交流があった〇〇さんは、私のそういった部分も評価してくださったのだと思います。情弱だった私を救ってくれたのは、自身の業績だったんですね(笑)。愚直に研究に励んできて良かったなと思いました。とりあえず、私のような迷える博士学生をこれ以上生まないように、まとめると、

・博士学生の就活はD2の11月から始まる!
・就活開始時期に関わらず、博士なら業績を出せ!

となりますかね。博士ですから、とにかく研究を頑張るしかないと思います。〇〇さんとのつながりも、私が業績を出していたからこそ出来たようなものだったので。

 まだまだ私の大学生活の表層部分しかお伝えできていないと思うので、どんどん記事にしていこうと思います。今は博士とは思えぬひどい構成で記事をリリースしていますが、許してください。推敲する力はあるはずなので、そのうちまとめます。とにかく文字に起こしまくって、書きたいことを整理する段階です。私のページが育っていく様子も一緒に見守っていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。最後までお読みいただき、ありがとうございました。